第100回午前問題100
次の文を読み100~102の問いに答えよ。
Aさん(28歳、女性)は、サーフィンが趣味で休日は海岸にいることが多い。Aさんは数ヶ月前から前胸部や腕に皮疹がみられ、日焼け後の疲労も強くなり、先月からサーフィンに行くことができなくなっていた。また数週間前から関節痛、微熱、倦怠感があり、2日前から39℃台の発熱が続いたため受診した。血液検査等の結果、全身性エリテマトーデス(SLE)を疑われ、緊急入院になった。
Aさんは顔面が赤くなっていることに驚き、「頬のあざのようなものは消えるのでしょうか」と医師に尋ねた。医師は「治療の効果が出てくれば消えます」と説明した。Aさんは顔面の発赤で最も考えられるのはどれか。
- ばら疹
- 蝶形紅斑
- 結節性紅斑
- 伝染性紅斑
正解 2
- ばら疹
- 梅毒の症状として、ばら疹と呼ばれる全身性の淡紅色斑が生じる。
- 蝶形紅斑
- 全身性エリテマトーデスは膠原病の一種で、20~30代の若い女性に多くみられる。発熱や倦怠感、体重減少、蝶形紅斑などが主症状である。
- 結節性紅斑
- 結節性紅斑は、皮下脂肪細胞の炎症である。主に下腿に円形ないし不規則形の紅斑が生じ、しこりや圧痛を伴う。
- 伝染性紅斑
- 伝染性紅斑(リンゴ病)は、ヒトパルボウイルスB19による感染症で、両頬に出現する紅斑が特徴である。