第100回午前問題11
発作性の胸内苦悶を伴う胸痛で、最も疑うべきものはどれか。
- 心筋炎
- 狭心症
- 肋間神経痛
- 逆流性食道炎
正解 2
- 心筋炎
- 心筋炎とは、ウイルス感染などにより心筋に炎症を起こし、心不全などを引き起こす疾患である。風邪症状や消化器症状、胸痛などがみられる。
- 狭心症
- 狭心症は、冠動脈の硬化や狭窄などによって血流が低下する事で心筋虚血を来たす疾患である。胸骨後方の胸痛、胸部絞扼感・圧迫感・圧搾感などが見られる。
- 肋間神経痛
- 肋間神経痛とは、肋間神経が圧迫される事によって生じる神経痛症状である。痛みが似ているため狭心症と誤認しがちである。
- 逆流性食道炎
- 逆流性食道炎とは、胃酸や十二指腸液が、食道に逆流することで、食道の粘膜に炎症を起こす疾患である。胸やけや嚥下障害、呑酸、胸痛などの症状がみられる。