第100回午前問題116
次の文を読み115~117の問いに答えよ。
Aさん(32歳、経産婦)は、身長160cmで、非妊時体重は52kgであった。妊娠33週2日の妊婦健康診査では、体重59kg、血圧110/76mmHg、尿蛋白(-)、尿糖(-)、浮腫+、子宮底長は28cmである。胎児心拍の最良聴取部位は左臍棘線中央にあり、「最近、動くとおなかが頻繁に張ります。便秘がひどくなっているせいかもしれません」と言う。
妊娠36週0日の午前10時、Aさんは、子宮収縮が強くなったため入院した。Aさんは、午後3時に体温37.3℃、脈拍86/分、血圧128/80mmHgであった。Aさんに分娩監視装置を装着した結果、陣痛周期4分、胎児心拍基線は150bpm、基線細変動があり、一過性除脈はなかった。子宮口6cm開大で「陣痛のときに、いきみたい感じがでてきました」と言う。この時点のアセスメントで適切なのはどれか。
- 分娩第2期である。
- 胎児心拍は正常である。
- 母体に感染の徴候がみられる。
- 努責を行うための指導が必要である。
正解 2
- 分娩第2期である。
- 分娩開始(陣痛発来)から子宮口が全開になるまでは、分娩第1期である。
- 胎児心拍は正常である。
- 胎児心拍数基線の正常値は110~160bpmである。一過性除脈もないため、胎児心拍は正常である。
- 母体に感染の徴候がみられる。
- 体温は上がっているが、感染の徴候はみられない。
- 努責を行うための指導が必要である。
- 努責をかけるのは分娩第2期からである。