第100回午前問題118

次の文を読み118~120の問いに答えよ。
Aさん(35歳、女性)は、夫と7歳の息子、2歳の娘と4人で暮らしている。ある日、震度6強の地震が起こり、Aさんの家は半壊した。Aさんは、倒れてきた家具の下敷きになるところだったが、何とか免れ、家族は全員かすり傷程度の怪我で済んだ。被災後、家族は避難所である小学校で生活をしている。

被災して1週間が過ぎた。避難所に派遣された看護師にAさんは、「地震の当日は不安が強く、突然怖くなりドキドキしました。考えがまとまらず、夢を見ているような感覚でした。翌日からはだいぶ落ち着き、日々楽になっている感じがします」と話した。Aさんの状態で最も考えられるのはどれか。

  1. 心気症
  2. 身体化障害
  3. 強迫性障害
  4. 心的外傷後ストレス反応

正解 4

  1. 心気症
    • 心気症とは、身体的異常がないにも関わらず、重い病気ではないかと過度に気に病むことをいう。
  2. 身体化障害
    • 身体化障害とは、身体表現性障害の一つで、原因となる身体的異常がないにも関わらず、多彩な身体症状が繰り返し発生するものである。
  3. 強迫性障害
    • 強迫性障害とは、強迫観念と強迫行為によって日常生活が障害された状態をいう。
  4. 心的外傷後ストレス反応
    • 震災によって命を落としかけたことによる心的外傷後ストレス反応(PTSD)であると考えられる。
  • 前の問題へ
  • 問題一覧へ
  • 次の問題へ