第100回午後問題34
上腕骨顆上骨折の早期合併症で注意が必要なのはどれか。
- 偽関節
- 習慣性脱臼
- 腕神経叢麻痺
- フォルクマン拘縮
正解 4
- 偽関節
- 治療の遅れなどにより偽関節が生じることはあるが、早期合併症ではない。
- 習慣性脱臼
- 習慣性脱臼とは、外傷性脱臼の治癒後に、関節の弛緩や関節窩の骨の変化などを要因として脱臼を重ねる症状をいう。
- 腕神経叢麻痺
- 腕神経叢麻痺は、鎖骨骨折の合併症として起こることがある。
- フォルクマン拘縮
- フォルクマン拘縮とは、骨折に伴う腫脹による上腕動脈の圧迫によって血流障害が生じ、前腕屈筋群の不可逆性虚血性壊死や神経障害(正中神経麻痺や尺骨神経麻痺)が起こる阻血性拘縮である。長期間のギプス固定によって起こりやすくなる。