第100回午後問題57
甲状腺機能亢進症の患者への指導内容で適切なのはどれか。
- 四肢の冷えへの対処方法
- 食欲亢進に対する食事制限
- 症状悪化の徴候である眼球陥凹の観察
- 抗甲状腺薬内服中の感染徴候の早期発見
正解 4
- 四肢の冷えへの対処方法
- 代謝の亢進により、暑がり、発汗過多となる。
- 食欲亢進に対する食事制限
- 食欲が亢進し、よく食べるようになるが、体重は減少する。食事制限の必要はない。
- 症状悪化の徴候である眼球陥凹の観察
- 甲状腺機能亢進症では、眼球突出がみられることがある。
- 抗甲状腺薬内服中の感染徴候の早期発見
- 抗甲状腺薬の副作用として、じんま疹や肝機能障害などの他に無顆粒球症がある。無顆粒球症では、顆粒球の著しい低下によって細菌に対する抵抗力が弱まり、易感染状態となる。無顆粒球症の初期症状である発熱や悪寒、咽頭痛について注意して観察する。