第100回午後問題83
レニンが分泌される臓器はどれか。
- 下垂体
- 心房
- 副腎
- 腎臓
- 肝臓
正解 4
- 下垂体
- 下垂体前葉からは、成長ホルモン、甲状腺刺激ホルモン、副腎皮質刺激ホルモン、卵胞刺激ホルモン、黄体形成ホルモン、プロラクチンが分泌される。下垂体中葉からは、メラニン細胞刺激ホルモンが分泌される。下垂体後葉からは、抗利尿ホルモン、オキシトシンが分泌される。
- 心房
- 心房からは、心房性ナトリウム利尿ペプチドが分泌される。
- 副腎
- 副腎髄質からは、コルチゾールやアルドステロンなどが分泌され、副腎髄質からは、アドレナリンやノルアドレナリンなどが分泌される。
- 腎臓
- レニンは、腎臓の傍糸球体細胞から分泌され、血中のアンギオテンシノーゲンに作用し、アンギオテンシンI(AI)を遊離する。AIは血管内皮細胞膜にあるアンギオテンシン変換酵素(ACE)によりアンギオテンシンII(AII)に変換される。AIIは血管収縮作用があり、血圧を上昇させる。また、AIIは副腎にも作用してアルドステロンの生成・分泌を促進させ、血圧を上昇させる。
- 肝臓
- 肝臓からは胆汁が分泌され、コレステロールの排泄に関与する。