第100回午後問題103
次の文を読み103~105の問いに答えよ。
Aさん(80歳、女性)は、数年前から腰痛に悩まされ、腰部脊柱管狭窄症と診断されている。他に疾患はない。ADLは自立しているが、歩くと腰が痛むため活動は控えがちである。Aさんは夫と死別して1人で暮らしている。娘が1人いるが子育てのため、娘は毎日は手伝いに来られない。
Aさんにみられるその他の症状として可能性が高いのはどれか。
- 突進歩行
- 間欠跛行
- 膝蓋腱反射の亢進
- 膝関節の可動域制限
正解 2
- 突進歩行
- 突進歩行は、前かがみで身体を強ばらせて歩くようになるもので、パーキンソン病でみられる歩行である。
- 間欠跛行
- 間欠跛行は、腰部脊柱管狭窄症の代表的な症状である。歩行の持続などで下肢に負担をかけることによって、下肢に痛みやしびれを覚えるが、一時安静にすることで症状が軽減し、再び歩行可能となる。
- 膝蓋腱反射の亢進
- 腰部脊柱管狭窄症では、膝蓋腱反射は低下・消失することが多い。
- 膝関節の可動域制限
- 変形性膝関節症などでは、膝関節の可動域制限がみられる。