第100回午後問題105
次の文を読み103~105の問いに答えよ。
Aさん(80歳、女性)は、数年前から腰痛に悩まされ、腰部脊柱管狭窄症と診断されている。他に疾患はない。ADLは自立しているが、歩くと腰が痛むため活動は控えがちである。Aさんは夫と死別して1人で暮らしている。娘が1人いるが子育てのため、娘は毎日は手伝いに来られない。
Aさんの腰痛は治療で改善し、外出や家事もできるようになった。Aさんの娘から「母ができるだけ自立して暮らし続けられるように、今何をしたらよいでしょうか」と外来看護師に相談があった。Aさんの娘への外来看護師の助言で適切なのはどれか。
- 「娘さんが、毎日様子を見に来られてはいかがですか」
- 「車椅子が使えるように住宅を改修してはいかがですか」
- 「Aさんがなるべく外で楽しめる機会を持つといいですよ」
- 「家政婦さんを雇って、家事を手伝ってもらうといいですよ」
正解 3
- 「娘さんが、毎日様子を見に来られてはいかがですか」
- 「娘は毎日は手伝いに来られない」という記述があり、適切ではない。
- 「車椅子が使えるように住宅を改修してはいかがですか」
- 外出や家事もできるようになっており、車椅子の使用は必要ない。ADLの低下を招く恐れがあり適切ではない。
- 「Aさんがなるべく外で楽しめる機会を持つといいですよ」
- 腰痛が改善し、外出ができるようになっており、行動範囲を広げるよう助言することは適切である。
- 「家政婦さんを雇って、家事を手伝ってもらうといいですよ」
- 家事はできるようになっている。自立性の低下を招く恐れがあり適切ではない。