第100回午後問題109
次の文を読み109~111の問いに答えよ。
Aさん(36歳、2回経産婦)は正常な妊娠経過で、妊娠37週2日に2,600gの児を正常分娩した。分娩の所要時間は3時間40分、出血量は250ml、会陰裂傷はない。
産褥1日目、体温37.3℃、脈拍70/分、血圧104/68mmHgである。子宮底の位置は臍下2横指、子宮は硬く触れ、血性悪露が中等量みられる。Aさんは「授乳後におなかが痛くなりました」と言う。Aさんへの対応で適切なのはどれか。
- 経過観察
- 授乳の中止
- 全粥食への変更
- 下腹部の冷罨法
正解 1
- 経過観察
- 授乳によってオキシトシンが分泌され、子宮の収縮を促進させ、悪露が排出される。経産婦で起こりやすい後陣痛であり、生理的な現象なのでとりあえず経過を観察する。
- 授乳の中止
- 生理的現象であり、授乳は続行する。
- 全粥食への変更
- 食事内容を変更する必要はない。
- 下腹部の冷罨法
- 下腹部の冷罨法は、子宮収縮を促進させる。