第100回午後問題113
次の文を読み112~114の問いに答えよ。
Aさん(40歳、初産婦)は妊娠経過に異常がなく、妊娠41週に陣痛発来した。分娩中に臍帯圧迫による胎児機能不全を認めたため緊急帝王切開になった。麻酔は、脊椎麻酔に硬膜外麻酔を併用した。出生した児の体重は3,150g、アプガースコアは1分後7点、5分後9点であった。Aさんは、術中の経過に異常はなく、出血量400ml。術直後の検査でHb11.5g/dlであった。
術後1日目のAさんの状態は、体温37.2℃、脈拍78/分、血圧110/62mmHgであり、腸蠕動音が聴取される。子宮底の位置は臍高で収縮は良好、血性悪露が中等量ある。硬膜外チューブが挿入されており、体動時に創部痛が軽度ある。Aさんの術後1日目の看護で適切なのはどれか。
- 禁食
- 授乳の介助
- ベッド上安静
- 子宮底の輪状マッサージ
正解 2
- 禁食
- 腸蠕動音が聴取されており、流動食から始められる。
- 授乳の介助
- 母乳育児の成功や子宮復古の促進のためには、早期授乳が望ましい。母体の状態に応じて授乳の介助を行う。
- ベッド上安静
- 術後の血栓症予防のためにも、早期離床が望ましい。
- 子宮底の輪状マッサージ
- 子宮収縮が不良の場合は、子宮底の輪状マッサージによって子宮収縮を促す。