第100回午前問題40
体位とその目的の組合せで正しいのはどれか。
- 心不全時の起坐位 ――― 静脈還流量の減少
- 悪心・嘔吐時の側臥位 ――― 噴門部からの逆流減少
- 腰椎麻酔後の頭部挙上 ――― 換気量の増加
- 腹水貯留時のファウラー位 ――― 横隔膜の上昇
正解 1
- 心不全時の起坐位 ――― 静脈還流量の減少
- 心不全などの心機能低下時は、起坐位にすることで静脈還流量が減少し、心臓への負荷や肺うっ血が軽減される。
- 悪心・嘔吐時の側臥位 ――― 噴門部からの逆流減少
- 悪心・嘔吐時の側臥位は、誤嚥による窒息を防止するためである。
- 腰椎麻酔後の頭部挙上 ――― 換気量の増加
- 腰椎麻酔後の頭部挙上は、麻酔薬が上位に影響を及ぼさないために行う。
- 腹水貯留時のファウラー位 ――― 横隔膜の上昇
- 腹水貯留時は横隔膜が上昇し、呼吸運動が抑制される。ファウラー位にすることで、横隔膜が下降し、呼吸が楽になる。