第100回午前問題40

体位とその目的の組合せで正しいのはどれか。

  1. 心不全時の起坐位 ――― 静脈還流量の減少
  2. 悪心・嘔吐時の側臥位 ――― 噴門部からの逆流減少
  3. 腰椎麻酔後の頭部挙上 ――― 換気量の増加
  4. 腹水貯留時のファウラー位 ――― 横隔膜の上昇

正解 1

  1. 心不全時の起坐位 ――― 静脈還流量の減少
    • 心不全などの心機能低下時は、起坐位にすることで静脈還流量が減少し、心臓への負荷や肺うっ血が軽減される。
  2. 悪心・嘔吐時の側臥位 ――― 噴門部からの逆流減少
    • 悪心・嘔吐時の側臥位は、誤嚥による窒息を防止するためである。
  3. 腰椎麻酔後の頭部挙上 ――― 換気量の増加
    • 腰椎麻酔後の頭部挙上は、麻酔薬が上位に影響を及ぼさないために行う。
  4. 腹水貯留時のファウラー位 ――― 横隔膜の上昇
    • 腹水貯留時は横隔膜が上昇し、呼吸運動が抑制される。ファウラー位にすることで、横隔膜が下降し、呼吸が楽になる。
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