第100回午前問題93
次の文を読み91~93の問いに答えよ。
Aさん(70歳、男性)は、65歳の妻と2人で暮らしている。Aさんは67歳のときに安静時に振戦が現れ、パーキンソン病と診断された。ヤールの重症度分類ステージIIIで、要介護3である。Aさんの症状として、仮面様顔貌、小刻み歩行および前傾姿勢がある。歩行練習を行っており、排泄は時間はかかるが自分でできている。Aさんの長男夫婦は車で1時間のところに住んでおり、週末に様子を見にきている。Aさんは訪問看護を2週間に1回利用している。
妻は「今後もできる限り自宅で介護したいが、病状が進行してどんどん動けなくなってきて不安です。機能訓練すれば動けるようになるかしら」と話した。妻の不安を緩和するための訪問看護師の行動で適切なのはどれか。
- 長男夫婦に平日の機能訓練を依頼する。
- サービス担当者会議の開催を提案する。
- もう少しがんばって介護するように妻を励ます。
- 訪問リハビリテーションの適応ではないと話す。
正解 2
- 長男夫婦に平日の機能訓練を依頼する。
- 長男夫婦は車で1時間のところに住んでおり、週末に様子を見にきている。平日の機能訓練を依頼することは現実的ではない。
- サービス担当者会議の開催を提案する。
- サービス担当者会議を開催し、サービスの導入など、今後の方向性について話し合う。
- もう少しがんばって介護するように妻を励ます。
- 訪問看護は2週間に1回で、長男夫婦が様子を見にくるのは週末のみである。十分頑張っている妻に対して不適切な発言である。
- 訪問リハビリテーションの適応ではないと話す。
- 訪問リハビリテーションの適応であり、サービス担当者会議において導入の検討をする。