第101回午前問題105
次の文を読み103~105の問いに答えよ。
Aさん(56歳、男性)は、若いころテニスの選手で、現在も趣味でテニスを続けている。膀胱癌と診断され、膀胱全摘除術・回腸導管造設術の手術目的で入院した。Aさんは「外来で病名を聞いたときは動揺しましたが、家族と話し合い、今は心の準備ができています」と看護師に話した。
看護師は、Aさんから「退院後はどのように生活が変わりますか」と質問された。看護師の説明で適切なのはどれか。
- 「入浴の際、浴槽の湯に入ることはできません」
- 「食事の内容を変える必要はありません」
- 「排尿のときは導尿が必要です」
- 「テニスはできなくなります」
正解 2
- 「入浴の際、浴槽の湯に入ることはできません」
- ストーマ装具をつけたまま浴槽の湯に入ることもできる。回腸導管の場合、装具を外しての入浴も可能である。
- 「食事の内容を変える必要はありません」
- 食事制限はないため、食事の内容を変える必要はない。
- 「排尿のときは導尿が必要です」
- ストーマから排泄されるため、導尿の必要はない。ストーマパウチを装着することで、排泄した尿を蓄積することができる。
- 「テニスはできなくなります」
- 体調が回復すればスポーツをすることは可能である。ストーマが損傷する恐れのあるスポーツは避けるべきであるが、テニスをすることは問題ない。