第101回午前問題107
次の文を読み106~108の問いに答えよ。
Aさん(76歳、女性)は、夫と2人で暮らしている。これまで健康に生活しており、登山会への参加を趣味にしていた。3週前に、散歩中に転び、殿部から腰背部にかけての痛みがあったが様子をみていた。Aさんは痛みのため臥床して過ごすことが多くなり、次第に足に力が入らず立ちあがりも困難になった。食事は夫が購入した弁当を残さず食べていた。 2日前から1日中臥床するようになったため、夫の介助で受診し、腰椎圧迫骨折と診断され入院した。
入院後5日が経過し、Aさんは病室内を歩くようになったが、腰痛を訴えている。看護師が検討すべき事項として適切なのはどれか。
- 鎮痛薬の内服
- T字杖の使用
- 痛みのある間の臥床保持
- 就寝中のコルセット装着
正解 1
- 鎮痛薬の内服
- 痛みが強い場合は、鎮痛薬の服用を検討すべきである。
- T字杖の使用
- T字杖は、身体の支持やバランスを補助するためのもので、歩行が困難な場合などに用いる。
- 痛みのある間の臥床保持
- 腰椎圧迫骨折において安静は大事であるが、長期の臥床は筋力の低下を招く。
- 就寝中のコルセット装着
- 就寝中は腰部の負担が少ないため、コルセットを装着する必要はない。