第101回午前問題112
次の文を読み112~114の問いに答えよ。
Aちゃん(5歳、男児)は、両親と2歳の妹と4人で暮らしている。Aちゃんは、1歳のときにてんかんと診断され、抗てんかん薬を服用していた。数日前から、失禁を伴う意識消失発作がみられるようになったため、検査と治療の目的で入院した。母親によると、抗てんかん薬を飲ませるのを忘れてしまうことがあったという。Aちゃんは、幼稚園に通っており、外で遊んだり絵本を見たりすることが好きである。知的発達の遅れはみられない。
Aちゃんは、入院後、突然意識が消失して動作が止まる10秒程度の発作が1日に数回みられているが、その他は元気に過ごしている。Aちゃんへの看護で正しいのはどれか。
- 排泄時には付き添う。
- 食事はきざみ食とする。
- ベッド上で安静とする。
- 日中は病室を薄暗くしておく。
正解 1
- 排泄時には付き添う。
- 意識消失が1日に数回みられており、発作時に対応できるよう排泄時にも付き添うようにする。
- 食事はきざみ食とする。
- きざみ食は咀嚼機能が低下している場合である。このケースでは必要ない。
- ベッド上で安静とする。
- ベッド上安静の必要はない。ただし、発作を引き起こす恐れがあるため激しい運動は避ける。
- 日中は病室を薄暗くしておく。
- 睡眠不足や精神的ストレスなどが発作の誘因となる。発作が起こった場合に、光による刺激を防ぐために部屋を薄暗くすることはあるが、このケースでは必要ない。規則正しい生活が送れるような環境作りが必要である。