第101回午前問題114
次の文を読み112~114の問いに答えよ。
Aちゃん(5歳、男児)は、両親と2歳の妹と4人で暮らしている。Aちゃんは、1歳のときにてんかんと診断され、抗てんかん薬を服用していた。数日前から、失禁を伴う意識消失発作がみられるようになったため、検査と治療の目的で入院した。母親によると、抗てんかん薬を飲ませるのを忘れてしまうことがあったという。Aちゃんは、幼稚園に通っており、外で遊んだり絵本を見たりすることが好きである。知的発達の遅れはみられない。
てんかん発作がみられなくなり、Aちゃんは退院することになった。退院後の内服について、母親は「指導を受けて忘れない工夫はしているのですが、 2歳の妹の世話が大変で、つい忘れてしまうのではないかと不安です」と言う。看護師の対応で適切なのはどれか。
- 服薬を忘れたときは、次の服薬時に倍量を飲ませるよう指導する。
- 母親の育児・家事の負担を減らす方法について話し合う。
- 服薬管理はAちゃん自身に任せるよう指導する。
- 入院期間の延長を提案する。
正解 2
- 服薬を忘れたときは、次の服薬時に倍量を飲ませるよう指導する。
- 一日の薬の量を一定に保つことが基本であり、服薬を忘れた場合は気づいた時点で内服する。
- 母親の育児・家事の負担を減らす方法について話し合う。
- 薬の飲み忘れは発作の誘因となる。継続的にきちんと服薬できるよう、母親の育児・家事の負担を減らす方法について話し合う。
- 服薬管理はAちゃん自身に任せるよう指導する。
- 5歳児であり、服薬の自己管理は困難である。
- 入院期間の延長を提案する。
- 入院期間を延長する必要はない。