第101回午前問題15
昇圧作用があるのはどれか。
- インスリン
- ワルファリン
- アドレナリン
- ニトログリセリン
正解 3
- インスリン
- インスリンは、膵臓のランゲルハンス島から分泌されるペプチドホルモンである。筋肉、脂肪組織ではブドウ糖の細胞内への取り込みを促進し、肝臓ではグリコーゲン合成を促進して血液中へのブドウ糖放出を抑制する。その結果、血糖値を低下させる。
- ワルファリン
- ワルファリンは、抗凝血剤である。肝臓におけるビタミンK依存性凝固因子の生合成を抑制し、抗凝血作用を現す。血栓症や塞栓症の治療、予防に用いられる。
- アドレナリン
- アドレナリンは、副腎髄質より分泌されるホルモンで、カテコールアミンの一種である。交感神経のα、β受容体に作用する。α作用として、血管収縮、血圧上昇、瞳孔散大など、β作用として、心筋収縮力増大、心拍数増加、気管支拡張、血糖値上昇などの作用がある。強心剤や止血剤、喘息鎮静剤として用いられる。
- ニトログリセリン
- ニトログリセリンには、血管拡張作用があり、狭心症の治療薬として用いられる。