第101回午後問題75
Aちゃんは、在胎32週、体重1,800gで出生した。Apgar(アプガー)スコアは 1分後8点、5分後9点であった。出生後30分、体温36.7 ℃、心拍数150/分、呼吸数70/分である。保育器に収容されている。出生から24時間の看護として適切なのはどれか。
- 衣類を着せて保温する。
- 面会時に母親に抱っこを促す。
- 心拍・呼吸を持続モニタリングする。
- 出生6時間後から経口栄養を開始する。
正解 3
- 衣類を着せて保温する。
- 保育器内では、全身の観察がしやすいように裸(オムツだけ)にする。
- 面会時に母親に抱っこを促す。
- 低出生体重児のため保育器に収容されており、出生後24時間で抱っこをするのは難しい。
- 心拍・呼吸を持続モニタリングする。
- 早期産低出生体重児では、肺の未熟性に基づく肺サーファクタントの欠乏によって、呼吸窮迫症候群が起こる可能性がある。心拍・呼吸の持続モニタリングが必要である。
- 出生6時間後から経口栄養を開始する。
- 早期産低出生体重児では、吸啜・嚥下機能が未熟なため、胃チューブを介しての経管栄養を行うのが一般的である。