第101回午後問題77
Aさん(24歳、女性)は、2か月前に交通事故で受傷した。それ以来、事故の夢をみたり、事故の様子が突然よみがえるようになり、怖くて仕事が手につかないと訴えている。最も考えられる障害はどれか。
- パニック障害
- 急性ストレス障害
- 外傷後ストレス障害(PTSD)
- 境界性人格(パーソナリティ)障害
正解 3
- パニック障害
- パニック障害は、呼吸困難、めまい、心悸亢進、冷汗、四肢の痺れなどの症状と共に、激しい不安が発作的に起こる精神疾患である。
- 急性ストレス障害
- 急性ストレス障害は、心的外傷を体験した後に起こる一過性のストレス障害で、症状は1か月未満で消失する。
- 外傷後ストレス障害(PTSD)
- 外傷後ストレス障害(PTSD)は、心的外傷がストレス源となり、心身に支障を来たすストレス障害である。原因となった出来事の再体験(フラッシュバックや悪夢)、類似した出来事に対する回避、感情麻痺、過覚醒などの症状が1か月以上持続する。
- 境界性人格(パーソナリティ)障害
- 境界性パーソナリティ障害は、主に思春期から成人期に発症する人格障害である。対人関係や感情・思考のコントロールが不安定になり、自傷行為や自殺企図などの衝動的な自己破壊行為を繰り返す。