第101回午後問題81
呼吸性アシドーシスをきたすのはどれか。
- 飢餓
- 過換気
- 敗血症
- CO2ナルコーシス
- 乳酸アシドーシス
正解 4
- 飢餓
- 飢餓状態や糖尿病では、脂肪酸代謝が亢進し、ケトン体が過剰に合成され、酸性物質であるケトン体の蓄積によって血液が酸性に傾き、代謝性アシドーシス(ケトアシドーシス)をきたす。
- 過換気
- 過換気では、二酸化炭素の過剰な排泄によって、呼吸性アルカローシスをきたす。
- 敗血症
- 敗血症では、代謝性アシドーシスと呼吸性アルカローシスの混合性酸塩基平衡異常をきたす。
- CO2ナルコーシス
- CO2ナルコーシスでは、PaCO2の過度な上昇によって呼吸中枢が抑制され、呼吸性アシドーシスをきたす。
- 乳酸アシドーシス
- 乳酸の過剰産生、代謝低下によって血液が酸性に傾き、乳酸アシドーシスをきたす。乳酸アシドーシスは代謝性アシドーシスである。