第101回午後問題84
妊娠中の食事について適切なのはどれか。
- 鉄の付加量は授乳期よりも少ない。
- 塩分摂取量は10g/日を目標とする。
- 葉酸は妊娠初期の摂取が重要である。
- エネルギーは妊娠中期の付加量が最も多い。
- カルシウムは20歳代女性の平均摂取量の約3倍の摂取が望ましい。
正解 3
- 鉄の付加量は授乳期よりも少ない。
- 日本人の食事摂取基準(2010年版)によると、鉄の付加量は授乳期が2.5mg/日であるのに対し、妊娠初期2.5mg/日、妊娠中期・末期15.0mg/日である。鉄の付加量は授乳期よりも妊娠中の方が多い。
- 塩分摂取量は10g/日を目標とする。
- 日本人の食事摂取基準(2010年版)によると、成人女性の塩分摂取目標量は7.5g/日未満である。
- 葉酸は妊娠初期の摂取が重要である。
- 神経管閉鎖障害のリスク低減のために、特に妊娠前~妊娠初期での葉酸摂取が推奨されている。
- エネルギーは妊娠中期の付加量が最も多い。
- 日本人の食事摂取基準(2010年版)によると、エネルギーの付加量は、妊娠初期50kcal/日、妊娠中期250kcal/日、妊娠末期450kcal/日である。
- カルシウムは20歳代女性の平均摂取量の約3倍の摂取が望ましい。
- カルシウムは成人女性の平均摂取量の約1.5倍の摂取が望ましい。