第101回午後問題99
次の文を読み97~99の問いに答えよ。
Aさん(59歳、女性)は、午前2時ころにバットで殴られたような激しい頭痛を自覚し、嘔吐した。午前4時、Aさんは、頭痛を我慢できなくなったために、家族に付き添われて救急搬送され、緊急入院した。入院時、ジャパン・コーマ・スケール(JCS)I-1、四肢の麻痺を認めない。
開頭術後24時間が経過した。JCSI-2。体温37.5℃。脈拍88/分、血圧138/84mmHg。呼吸数18/分、経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2)98%(酸素吸入3l/分)。脳室ドレナージが行われている。Aさんへの看護で適切なのはどれか。
- 両腋窩を冷やす。
- 酸素吸入を中止する。
- 起き上がらないように説明する。
- 痛み刺激を与えて意識レベルを確認する。
正解 3
- 両腋窩を冷やす。
- 体温は37.5℃であり、両腋窩のクーリングが必要なほどではない。
- 酸素吸入を中止する。
- 開頭術後の酸素欠乏は、脳浮腫や頭蓋内圧亢進の原因となるため、酸素吸入は継続して行う。
- 起き上がらないように説明する。
- 脳室ドレナージは、外耳孔を基準点として圧設定を行う。位置がずれないよう、起き上がらないように説明する。
- 痛み刺激を与えて意識レベルを確認する。
- 意識レベルはJCSI-2であり、痛み刺激を与える必要はない。