第101回午後問題113
次の文を読み112~114の問いに答えよ。
Aさん(35歳、経産婦)は、妊娠中に妊娠糖尿病と診断され、食事療法を行っていた。Aさんは、妊娠39週3日に3,500gの児を自然分娩した。分娩の所要時間は2時間45分、出血量は450ml、第1度会陰裂傷のため縫合術を受けた。児のApgar(アプガー)スコアは1分後8点、5分後9点であった。
分娩後6時間。Aさんは、体温37.2℃、脈拍64/分、血圧126/68mmHgである。子宮底の位置は臍高、子宮はやや軟らかく触れ、血性悪露が中等量みられる。下腹部痛はないが会陰縫合部の痛みが軽度ある。乳房に緊満はなく、乳腺開口は2、3本である。このときのAさんへの対応で最も適切なのはどれか。
- 床上安静を勧める。
- 下腹部に温罨法を行う。
- 子宮底の輪状マッサージを行う。
- 乳房の自己マッサージを指導する。
正解 3
- 床上安静を勧める。
- 早期離床や産褥体操を勧める。産褥体操は、産褥1日目から行える。
- 下腹部に温罨法を行う。
- 子宮収縮を促すために、下腹部に冷罨法を行う。
- 子宮底の輪状マッサージを行う。
- 分娩後6時間で子宮底の位置は臍高、子宮はやや軟らかく触れるので、子宮底の輪状マッサージを行い、子宮収縮を促す。
- 乳房の自己マッサージを指導する。
- 子宮収縮を促す援助が優先である。