第101回午前問題49

更年期障害について正しいのはどれか。

  1. 閉経後に症状が始まる。
  2. 腹部膨満が特徴的な症状である。
  3. 自律神経症状は交感神経系機能の低下による。
  4. 自覚症状と他覚的所見とが一致しない傾向がある。

正解 4

  1. 閉経後に症状が始まる。
    • 更年期障害は、卵巣機能の低下によるもので、一般的に閉経前後数年に生じる。
  2. 腹部膨満が特徴的な症状である。
    • ホットフラッシュ(のぼせ、ほてり)や頻脈、血圧変動、発汗、腰痛、肩こり、倦怠感などの自律神経失調症状、不安、孤独感、不眠、抑うつなどの精神症状が生じる。
  3. 自律神経症状は交感神経系機能の低下による。
    • 自律神経症状は交感神経系機能の亢進によるものである。
  4. 自覚症状と他覚的所見とが一致しない傾向がある。
    • 更年期障害では不定愁訴が出現する。不定愁訴とは、めまいや頭痛、動悸、しびれなどの自覚症状があるものの、他覚的に器質的疾患の裏付けができない場合をいう。
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