第101回午前問題52
肺気腫の患者が、歩行時の息切れが強くなってきたため受診した。呼吸数は34/分で、口唇のチアノーゼがみられた。この患者について正しいのはどれか。
- 1回換気量が増加している。
- 病状が進行するとPaCO2が上昇する。
- 呼気よりも吸気を促すと効果的である。
- 経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2)は上昇している。
正解 2
- 1回換気量が増加している。
- 肺気腫では、肺の過膨張に伴い1回換気量は減少する。
- 病状が進行するとPaCO2が上昇する。
- 病状が進行すると、PaO2の低下、PaCO2の上昇、呼吸性アシドーシスが起こる。
- 呼気よりも吸気を促すと効果的である。
- 口すぼめ呼吸で呼気をゆっくり行うのが効果的である。呼気時の気道内圧を高め、気道の閉塞・虚脱を防止する。
- 経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2)は上昇している。
- チアノーゼがみられており、SpO2は低下している。