第101回午前問題64

ベンゾジアゼピン系薬を服用中の高齢者について、若年者と比較した特徴で正しいのはどれか。

  1. 薬物感受性が低い。
  2. 薬物の作用が持続しにくい。
  3. 薬物の相互作用が起こりにくい。
  4. 薬物の血中濃度が高くなりやすい。

正解 4

  1. 薬物感受性が低い。
    • 高齢者はベンゾジアゼピン系薬剤の作用に対して感受性が高い。
  2. 薬物の作用が持続しにくい。
    • 高齢者は、薬物代謝機能や腎機能の低下により半減期が延長され、薬物の作用が持続しやすくなる。
  3. 薬物の相互作用が起こりにくい。
    • 高齢者は複数の疾患を持つことで多剤併用の機会が増え、薬物の相互作用が起こりやすくなる。
  4. 薬物の血中濃度が高くなりやすい。
    • 高齢者では、体内の水分量が減少するため、水溶性薬剤の血中濃度が高くなりやすい。また、体脂肪が増加するため、脂溶性薬剤の組織蓄積量が増加しやすい。
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