第101回午前問題85
小脳機能の評価方法で適切なのはどれか。
- 指鼻試験
- Weber(ウェーバー)試験
- Kernig(ケルニッヒ)徴候
- Romberg(ロンベルグ)徴候
- Babinski(バビンスキー)反射
正解 1
- 指鼻試験
- 患者の指を自分の鼻の頭と検者の指との間を行き来させる。小脳失調がある場合は、目標に到達できずに前後左右にずれたり、振戦がみられる。
- Weber(ウェーバー)試験
- 聴覚検査である。振動させた音叉を額の中央に置き、左右の音の聞こえ方を検査する。
- Kernig(ケルニッヒ)徴候
- 髄膜刺激症状の1つで、髄膜炎などの診断に用いる。仰臥位で下肢を股関節で90度屈曲し、次いで膝を伸展させたとき、膝の伸展ができないか、疼痛を伴う場合陽性である。
- Romberg(ロンベルグ)徴候
- 両足のつま先をそろえて立たせ、開眼時と閉眼時の動揺を比較する。陽性では、閉眼時に大きく身体が動揺し、倒れてしまう。脊髄後索障害の有無を評価する際に用いる。
- Babinski(バビンスキー)反射
- 病的反射の1つである。足底外縁をこすると、正常では母指は足底の方に屈曲するが、錐体路障害時には母指は背屈し、他の四指が扇状に開く。新生児では生理的にみられる。