第101回午前問題85

小脳機能の評価方法で適切なのはどれか。

  1. 指鼻試験
  2. Weber(ウェーバー)試験
  3. Kernig(ケルニッヒ)徴候
  4. Romberg(ロンベルグ)徴候
  5. Babinski(バビンスキー)反射

正解 1

  1. 指鼻試験
    • 患者の指を自分の鼻の頭と検者の指との間を行き来させる。小脳失調がある場合は、目標に到達できずに前後左右にずれたり、振戦がみられる。
  2. Weber(ウェーバー)試験
    • 聴覚検査である。振動させた音叉を額の中央に置き、左右の音の聞こえ方を検査する。
  3. Kernig(ケルニッヒ)徴候
    • 髄膜刺激症状の1つで、髄膜炎などの診断に用いる。仰臥位で下肢を股関節で90度屈曲し、次いで膝を伸展させたとき、膝の伸展ができないか、疼痛を伴う場合陽性である。
  4. Romberg(ロンベルグ)徴候
    • 両足のつま先をそろえて立たせ、開眼時と閉眼時の動揺を比較する。陽性では、閉眼時に大きく身体が動揺し、倒れてしまう。脊髄後索障害の有無を評価する際に用いる。
  5. Babinski(バビンスキー)反射
    • 病的反射の1つである。足底外縁をこすると、正常では母指は足底の方に屈曲するが、錐体路障害時には母指は背屈し、他の四指が扇状に開く。新生児では生理的にみられる。
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