第101回午前問題96
次の文を読み94~96の問いに答えよ。
Aさん(74歳、女性)は、右肺尖部癌と診断され、外科的治療は困難で、外来で抗癌化学療法を実施していた。半年後、胸壁への浸潤が進行したため、抗癌化学療法目的で入院した。Aさんは5年前に夫を亡くしてからは1人暮らしをしており、入院前は、近所に住むAさんの娘が毎日訪問していた。
Aさんは現在、在宅酸素療法2l/分に加えて定期薬としてオキシコドン塩酸塩水和物徐放薬10mgを 1日2回内服し、臨時追加薬としてオキシコドン塩酸塩水和物を使用している。訪問看護師がAさんに対して行う疼痛管理の指導として適切なのはどれか。
- 痛みがないときは定期薬の内服を中止する。
- 食事が食べられなかったときは、定期薬の内服を中止する。
- 臨時追加薬を内服した日付と時刻とを記録する。
- 痛みが強いときは、臨時追加薬は間隔を空けずに追加内服する。
正解 3
- 痛みがないときは定期薬の内服を中止する。
- 痛みがなくても定期薬の内服は中止しない。
- 食事が食べられなかったときは、定期薬の内服を中止する。
- 食事の有無に関わらず、定期薬は内服する。
- 臨時追加薬を内服した日付と時刻とを記録する。
- 突発痛が起こった場合は、レスキュードーズとして速放性のオキシコドン塩酸塩水和物を内服する。その際には、日付や時刻など服用状況の記録をとる。
- 痛みが強いときは、臨時追加薬は間隔を空けずに追加内服する。
- 追加投与する場合は、1時間以上の間隔を空ける。