第102回午後問題24
長期間の使用によって満月様顔貌(ムーンフェイス)になるのはどれか。
- ヘパリン
- インスリン
- テオフィリン
- プレドニゾロン
- インドメタシン
正解 4
- ヘパリン
- ヘパリンは抗凝固薬であり、ヘパリン起因性血小板減少症、血栓症、骨多孔症などの副作用がある。
- インスリン
- インスリンは、血糖値を低下させる作用があり、糖尿病の治療に用いられる。重大な副作用として、低血糖やアナフィラキシーショック、血管神経性浮腫などが生じることがある。
- テオフィリン
- テオフィリンには、気管支拡張作用や抗炎症作用があり、気管支喘息発作や気管支炎の治療に用いられる。悪心、嘔吐、頭痛、動悸、興奮などの他、不整脈や痙攣が起こることがある。
- プレドニゾロン
- プレドニゾロンは、ステロイド系抗炎症薬であり、慢性副腎不全、膠原病、ネフローゼ、関節リウマチ、喘息、アレルギー症状などに用いる。長期間の使用によって満月様顔貌が生じることがあり、その他に感染症の誘発や胃・十二指腸潰瘍、精神障害、白内障、緑内障、糖尿病、骨粗鬆症などの副作用がある。
- インドメタシン
- インドメタシンには、鎮痛、解熱、抗炎症作用がある。長期間の使用によって胃腸出血や消化性潰瘍などが生じることがある。