第102回午後問題44

腰椎転移のある食道癌の患者。癌性疼痛にフェンタニル貼付剤を使用しているが、右下肢に神経因性疼痛が頻発している。1日に4~6回レスキューとしてのモルヒネ注射薬を使用しており、入眠すると15秒程度の無呼吸がみられる。緩和ケアチームで検討すべき対応はどれか。

  1. 酸素吸入
  2. 鎮痛補助薬の使用
  3. モルヒネ注射薬の増量
  4. フェンタニル貼付剤の増量

正解 2

  1. 酸素吸入
  2. 鎮痛補助薬の使用
    • 無呼吸がみられており、呼吸抑制を増強させる可能性があるオピオイドの増量は難しい。神経因性疼痛には、抗けいれん薬や抗うつ薬などの鎮痛補助薬が有効である。
  3. モルヒネ注射薬の増量
  4. フェンタニル貼付剤の増量
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