第102回午後問題45

慢性腎不全で透析導入を判断するときの指標となる検査はどれか。

  1. 尿酸(UA)値
  2. 糸球体濾過値(GFR)
  3. 点滴静注腎盂造影(DIP)
  4. PSP(フェノールスルホンフタレイン)15分値

正解 2

  1. 尿酸(UA)値
    • 尿酸値は、高尿酸血症や痛風の指標として用いる。
  2. 糸球体濾過値(GFR)
    • 透析導入基準には、臨床症状、腎機能、日常生活障害度を点数化したものが用いられる。腎機能の指標には、血清クレアチニンあるいはクレアチニンクリアランスが用いられる。
  3. 点滴静注腎盂造影(DIP)
    • 点滴静注腎盂造影は、造影剤の点滴静注により、腎盂造影を行う検査である。腎臓、腎盂、尿管、膀胱などの機能や形状を調べ、腎機能障害や腫瘍・結石の有無、水腎症などの診断に用いる。
  4. PSP(フェノールスルホンフタレイン)15分値
    • PSP試験は、静注したフェノールスルホンフタレイン(PSP)の尿中排泄量を測定し、腎血漿流量や近位尿細管機能を調べる検査である。15分値では、25%以上が正常値となる。
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