第102回午後問題101
次の文を読み100~102の問いに答えよ。
Aさん(55歳、女性)は、昨年10月に腹痛と腹部膨満のため受診し、膵癌、腹膜播種と診断された。手術の適応はなく、化学療法を受けていた。今回、腹水貯留があり経口摂取量も減少したため入院した。排泄は自立しているが、臥床していることが多い。事務職員をしていたが、現在は休職中である。夫とは離婚し25歳の長女と2人で暮らしている。23歳の長男は結婚し、遠方で暮らしている。今回の入院時から積極的治療が困難であることは、Aさんと長女へ医師から説明され、Aさんは自宅での療養を希望している。長女は就労しているため、あまり来院していない。
退院後、介護支援専門員、訪問看護師、在宅療養の主治医および訪問介護事業所管理者がAさんの自宅に集まり、Aさんと長女が同席し、サービス担当者会議を開催した。Aさんは「おなかが張ってあまり食べられないけれど、家で過ごせるようになってうれしいです」と話した。訪問看護師が、会議で発言する内容で優先度が高いのはどれか。
- 処方内容
- 腹部膨満へのケアの必要性
- ヘルパーによる支援方法の提案
- 予後を踏まえた療養期間の予測
正解 2
- 処方内容
- 腹部膨満へのケアの必要性
- 患者から「おなかが張ってあまり食べられない」という発言がある。訪問看護師としての立場から、腹部膨満へのケアの必要性を述べる。
- ヘルパーによる支援方法の提案
- 予後を踏まえた療養期間の予測