第102回午後問題105
次の文を読み103~105の問いに答えよ。
Aさん(68歳、女性)は、70歳の夫と2人で暮らしている。
6年前にParkinson(パーキンソン)病と診断された。現在、レボドパ(L-dopa)を1日3回内服している。ヤールの重症度分類ステージIIIで、要介護1である。夫が付き添い、神経難病専門クリニックに杖を使って通院している。特定疾患医療受給者証を持っているが、在宅におけるサービスは利用していない。
Aさんは「家事は夫がしてくれて感謝しています。介護支援専門員とも相談しながら、自宅で暮らしていきたいと思っています」と訪問看護師に話した。Aさんへの提案で最も適切なのはどれか。
- 訪問介護の利用
- 短期入所の利用
- 車椅子での室内移動
- 訪問リハビリテーションの利用
正解 4
- 訪問介護の利用
- 訪問介護では、身体介護や生活援助を受けることができる。日常生活を営むことが困難な場合や本人や家族が家事を行うことが困難な場合は利用の優先度が高いが、Aさんはヤールの重症度分類ステージIIIで、日常生活は自立しており、家事も夫がしてくれている。
- 短期入所の利用
- 自宅での生活を望んでおり、現時点では短期入所の利用を提案することは適切ではない。
- 車椅子での室内移動
- 杖を使って通院できており、現時点では車椅子利用の優先度は高くない。
- 訪問リハビリテーションの利用
- 訪問リハビリテーションは、主に通所や日常生活が困難な場合に活用されるが、日常生活動作の向上や介護の重度化予防のためにリハビリテーションを行うことは適切である。