第102回午後問題107
次の文を読み106~108の問いに答えよ。
Aさん(85歳、男性)は、妻と2人で暮らしていたが、自宅で意識を消失して緊急入院した。検査の結果、右中大脳動脈領域の脳梗塞と診断された。意識は回復したが左片麻痺があり、発症後3日からベッド上での関節可動域訓練(ROM訓練)が開始された。
発症後3週。意識は明瞭となり、五分粥と軟菜の経口摂取もできるようになった。食事中、うまく飲み込めずに時々むせることがあり、食事摂取に40~50分かかっている。Aさんへの看護で適切なのはどれか。
- 水分摂取には吸い飲みを使う。
- 五分粥を摂取するときは大きいスプーンを使う。
- 嚥下するときは顔を右側に向ける。
- 食後は30分程度Fowler(ファウラー)位にする。
正解 4
- 水分摂取には吸い飲みを使う。
- 水分にとろみをつけると誤嚥しにくい。
- 五分粥を摂取するときは大きいスプーンを使う。
- 一口量は多すぎないようにする。
- 嚥下するときは顔を右側に向ける。
- 横向き嚥下を行う場合は、患側(麻痺側)に顔を向ける。
- 食後は30分程度Fowler(ファウラー)位にする。
- 嚥下困難や誤嚥がみられている。胃内容物の逆流を防ぐため、食後は30分~1時間程度はファウラー位にする。