第102回午前問題90
妊娠高血圧症候群について正しいのはどれか。2つ選べ。
- 有酸素運動で軽快する。
- 高蛋白質食で軽快する。
- 肥満妊婦に生じやすい。
- 病型の1つとして子癇がある。
- 胎児の健康状態への影響はない。
正解 3,4
- 有酸素運動で軽快する。
- 有酸素運動は高血圧の予防には適しているが、妊娠高血圧症候群が軽快するものではない。
- 高蛋白質食で軽快する。
- 妊娠高血圧症候群では、蛋白尿によって蛋白質が不足するため、ある程度の蛋白質摂取が必要であるが、高蛋白質食によって軽快するものではない。
- 肥満妊婦に生じやすい。
- 妊娠高血圧症候群のリスク因子には、肥満、高血圧、高齢妊娠、多胎妊娠、糖尿病などがある。
- 病型の1つとして子癇がある。
- 子癇は、妊娠20週以後に起こる痙攣発作である。発生時期によって、妊娠子癇、分娩子癇、産褥子癇に分類される。
- 胎児の健康状態への影響はない。
- 妊娠高血圧症候群では、胎盤の循環障害、機能低下によって胎児への血流が障害される。そのため、胎児は低栄養状態や低酸素状態となり、胎児発育不全や胎児機能不全が生じる。