第103回午後問題61
Aちゃん(3歳0か月)は、午後から38.0℃の発熱があったが、食事は摂取でき活気があった。夜間になり、3回嘔吐したため救急外来を受診した。来院時、Aちゃんは傾眠傾向にあった。診察の結果、髄膜炎が疑われ、点滴静脈内注射を開始し入院した。入院時、Aちゃんは、体温38.5℃、呼吸数30/分、心拍数120/分、血圧102/60 mmHgであった。入院時のAちゃんへの対応で最も優先度が高いのはどれか。
- 冷罨法を行う。
- 水平仰臥位を保つ。
- 意識レベルを観察する。
- 大泉門の状態を観察する。
正解 3
- 冷罨法を行う。
- 刺激は避けた方がよい。
- 水平仰臥位を保つ。
- 嘔吐がみられており、水平仰臥位では誤嚥の危険性がある。
- 意識レベルを観察する。
- 髄膜炎では、発熱、頭痛、嘔吐、けいれん、意識障害、項部硬直、ケルニッヒ徴候、ブルジンスキー徴候などが出現する。
- 大泉門の状態を観察する。
- 乳児期の髄膜炎では大泉門の膨隆が認められるが、大泉門は1歳半頃までに閉鎖する。