第103回午後問題86
潰瘍性大腸炎と比べたCrohn(クローン)病の特徴について正しいのはどれか。2つ選べ。
- 悪性化の頻度は低い。
- 瘻孔を併発しやすい。
- 初発症状は粘血便である。
- 炎症は大腸に限局している。
- 好発年齢は50歳以上である。
正解 1,2
- 悪性化の頻度は低い。
- クローン病は潰瘍性大腸炎に比べて悪性化の頻度は低い。
- 瘻孔を併発しやすい。
- クローン病では腸壁全層に炎症が及ぶため、瘻孔を併発しやすい。
- 初発症状は粘血便である。
- 潰瘍性大腸炎では、粘血便がみられる。
- 炎症は大腸に限局している。
- クローン病では、口腔から肛門まで消化管のどの部位にも炎症は起こりえる。好発部位は、小腸末端部である。
- 好発年齢は50歳以上である。
- クローン病は主に若年者にみられる。