第103回午後問題110
次の文を読み109~111の問いに答えよ。
Aさん(32歳、男性、会社員)は、2年前にうつ病による入院歴がある。Aさんは仕事中に「新しい営業戦略を考えついた」と上司に大声でまとまりのない話を続け、止めようとすると激怒するようになった。会社から連絡を受けたAさんの両親に付き添われて精神科を受診したところ、Aさんは双極性障害と診断され入院した。
入院後3日が経過した。Aさんは自分の病室にいることはほとんどなく、自宅や会社に頻繁に電話したり、デイルームでノートに書き続けるなど、いつも忙しそうに過ごしている。食事の時間も落ち着かず、摂取量は毎食1/3から1/4程度である。看護師の対応で適切なのはどれか。
- Aさんの食事を介助する。
- Aさんが栄養指導を受けられるよう調整する。
- Aさんに食事の摂取量が不足している事実を伝える。
- Aさんが自分から食事をしたい気持ちになるのを待つ。
正解 3
- Aさんの食事を介助する。
- 介助が必要なわけではない。
- Aさんが栄養指導を受けられるよう調整する。
- 摂取量が不足しているのであって、栄養指導で改善するものではない。
- Aさんに食事の摂取量が不足している事実を伝える。
- 食事の摂取量が不足している事実を伝え、現状を認識してもらう。
- Aさんが自分から食事をしたい気持ちになるのを待つ。
- 待っていても同じ状況が続くだけの可能性があり、早期に対応すべきである。