第103回午前問題87
Aさん（43歳、女性）は、吐血のため救急搬送され、食道静脈瘤破裂に対して緊急止血術が行われた。腹水は少量認められるが、経過は良好で近日中に退院を予定している。Aさんは5年前に肝硬変と診断されている。Aさんへの食事指導で正しいのはどれか。2つ選べ。
- 高蛋白食とする。
- 塩分は制限しない。
- 食物繊維を控える。
- 固い食品を控える。
- 辛い香辛料を控える。
正解 4,5
- 高蛋白食とする。
- 肝硬変の非代償期では、アンモニアの発生を抑制するために低蛋白食とし、肝性脳症を防止する。
- 塩分は制限しない。
- 腹水が認められているので、塩分は制限する。
- 食物繊維を控える。
- 便秘を予防してアンモニアの発生を抑制するために、食物繊維は積極的に摂取する。
- 固い食品を控える。
- 食道静脈瘤の再出血を招く恐れがあるため、固い食品は控える。
- 辛い香辛料を控える。
- 食道静脈瘤がある場合は、刺激の強い食品は控える。
