第104回午前問題112
次の文を読み112~114の問いに答えよ。
Aさん(20歳、男性、大学生)は、皆が自分を嫌っていると言い、昨年から大学を休学し、1人暮らしのアパートで引きこもるようになった。先週、アパートで夜中に大声で叫ぶ日が続いたため、アパートの管理人から両親へ連絡があった。Aさんの両親がAさんの部屋に入ってみると、窓は新聞紙で覆われていた。Aさんは「1日中誰かに見張られている。あなたは親じゃない」と叫び続けるため、精神科病院に入院した。Aさんは、統合失調症と診断され非定型抗精神病薬による治療が開始された。
Aさんは5日目ころから日中は臥床して過ごし、夜間は熟睡するようになった。食事の時間に遅れてくることが多く、看護師の声かけにほとんど反応しない。他の患者との交流もない。この時期の看護師の対応として最も適切なのはどれか。
- 食事摂取の介助をする。
- 作業療法への参加を促す。
- 日中の休息時間を維持する。
- 食事時間を守るよう注意する。
正解 3
- 食事摂取の介助をする。
- 自力で摂取できないわけではなく、食事摂取の介助は必要ない。
- 作業療法への参加を促す。
- 作業療法への参加はまだ早い。
- 日中の休息時間を維持する。
- 急性期が過ぎて、陰性症状がみられている。十分な休息をとることが必要であるため、日中の休息時間は維持する。
- 食事時間を守るよう注意する。
- 精神状態が不安定な時期であり、ちょっとした刺激が誘因となって急性期に逆戻りする可能性があるので、注意するのは適切でない。