第104回午前問題116
Aさん(14歳、男子、中学生)は、両親と弟(7歳)との4人で暮らしている。Duchenne(デュシェンヌ)型筋ジストロフィーで2年前に誤嚥性肺炎を繰り返し、経鼻経管栄養法と在宅酸素療法とを開始した。その後、呼吸障害が進行し、非侵襲的陽圧換気による呼吸管理目的で入院した。Aさんは「特別支援学校に戻って友達に会いたい。夜に使うマスクに早く慣れたい」と訴えた。Aさんは自宅に戻って訪問看護を利用する予定である。身体障害者手帳(肢体不自由1級)が交付されている。
退院後1週。夜間に落雷による停電が起こった。Aさんの父親から「まだ停電は続いていますが人工呼吸器は動いています。私は今から何をすればいいでしょうか」と慌てた様子で訪問看護師に電話があった。この時点の訪問看護師の対応で最も適切なのはどれか。
- 「救急車で病院に行きましょう」
- 「主治医に連絡をとりましょう」
- 「用手換気に切り替えましょう」
- 「主電源を外部バッテリーに切り替えましょう」
正解 4
- 「救急車で病院に行きましょう」
- 「主治医に連絡をとりましょう」
- 「用手換気に切り替えましょう」
- 「主電源を外部バッテリーに切り替えましょう」
- 停電は続いているが人工呼吸器は動いていることから、現在は内部バッテリーにより駆動している。内部バッテリーでは長時間駆動できないので、外部バッテリーに切り替える。