第104回午後問題91
次の文を読み91~93の問いに答えよ。
Aさん(45歳、男性)は、便に血液が混じっていたため受診した。検査の結果、直腸癌と診断され、自律神経を部分温存する低位前方切除術が予定されている。
術後に予測されるのはどれか。
- 排尿障害
- 輸入脚症候群
- ストーマの陥没
- ダンピング症候群
正解 1
- 排尿障害
- 骨盤神経の損傷によって、排尿障害や性機能障害を起こすことがある。
- 輸入脚症候群
- 輸入脚症候群では、輸入脚に溜まった胆汁や膵液が胃に逆流して嘔吐を生じる。胃切除術後にビルロートII法で再建した場合に起こりやすい。
- ストーマの陥没
- 低位前方切除術は、肛門温存術式であり、ストーマは造設しない。縫合不全の危険性がある場合は、一時的にストーマを造設する場合がある。
- ダンピング症候群
- ダンピング症候群は、胃切除後に起こりやすい。