第104回午前問題55
Aさん(66歳、男性)は、尿管結石症で入院し、鎮痛薬の投与と点滴静脈内注射による持続輸液が開始された。日常生活は自立している。輸液開始の1時間後、A さんの病室で大きな音がしたので看護師が駆けつけると、Aさんはベッドサイドに座り込んでいた。「トイレに行こうとベッドから立ち上がろうとして、点滴のスタンドをつかんだら滑った」と話した。転倒後の診察の結果に異常はなかった。Aさんが再び転倒しないための対応で最も適切なのはどれか。
- 床上排泄にする。
- 誰の過失か明らかにする。
- 転倒の原因を一緒に考える。
- 夜間は家族に付き添いを依頼する。
正解 3
- 床上排泄にする。
- ADLの低下につながるため不適切である。
- 誰の過失か明らかにする。
- 過失を明らかにしても再発の防止にはつながらない。
- 転倒の原因を一緒に考える。
- 再発を防止するため、転倒の原因を患者と一緒に確認することは適切である。
- 夜間は家族に付き添いを依頼する。
- 夜間の付き添いは困難であり、家族に責任を負わせるべきではない。