第105回午後問題100
次の文を読み100~102の問いに答えよ。
Aさん(81歳、女性)は、6年前にレビー小体型認知症と診断された。Aさんは雨の中を1人で外出して自宅に戻れなくなり、同居している娘に発見された。その夜、娘が話しかけたときのAさんの反応が鈍くなったため、かかりつけの病院を受診し、細菌性肺炎と診断され入院した。呼吸器疾患の既往はない。
入院時にみられる所見はどれか。
- 樽状胸郭
- 呼気の延長
- 粗い断続性副雑音
- 高調性連続性副雑音
正解 3
- 樽状胸郭
- 樽状胸郭は、肺内に空気が溜まって肺が過膨張し、胸郭が樽状に膨張した状態である。慢性閉塞性肺疾患などでみられる。
- 呼気の延長
- 呼気の延長は、慢性閉塞性肺疾患などでみられる。
- 粗い断続性副雑音
- 粗い断続性副雑音は、肺炎などで気道内に分泌物が貯留している際に聴取される。
- 高調性連続性副雑音
- 高調性連続性副雑音は、気管支喘息など気道の狭窄時に聴取される。