第105回午後問題102
次の文を読み100~102の問いに答えよ。
Aさん(81歳、女性)は、6年前にレビー小体型認知症と診断された。Aさんは雨の中を1人で外出して自宅に戻れなくなり、同居している娘に発見された。その夜、娘が話しかけたときのAさんの反応が鈍くなったため、かかりつけの病院を受診し、細菌性肺炎と診断され入院した。呼吸器疾患の既往はない。
入院後7日、症状が軽快し明日退院することが決まった。消灯前にAさんが部屋にいないため探すと、小刻みにすり足で歩いているところを発見した。看護師がどうしたのか質問すると「そこに小さい子どもがいるので見に行きたい」と、思いつめた表情で話した。このときのAさんへの対応で最も適切なのはどれか。
- 転倒の危険を説明する。
- 行きたい場所へ付き添う。
- 子ども時代の思い出を尋ねる。
- 子どもはどこかへ行ってしまったと説明する。
正解 2
- 転倒の危険を説明する。
- 転倒の危険を説明しても本人は納得しないため、適切ではない。
- 行きたい場所へ付き添う。
- 転倒予防のため付き添うことは適切である。
- 子ども時代の思い出を尋ねる。
- 話をそらすのは適切ではない。
- 子どもはどこかへ行ってしまったと説明する。
- 幻視を否定することは適切ではない。