選考過程における小論文。
本番で慌てないためにも基本的なことをおさえておきましょう。
小論文と作文の違い |
小論文とは、問われていることに対して「~である」「~と考える」という意見を述べ、その理由について論理的に説明されている文章のことです。「~だと思う」など、ある体験や出来事から自分の心境や感想を述べたものは作文です。
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小論文における評価のポイント |
- 文章の内容がテーマに沿っており、テーマに対する自分の意見・考えがきちんと示されている。
- 課題に対する自分の意見や理由が筋道立てて説明されており、説得力がある。
- 知識や経験を基にした自分なりの問いや具体例、発想がある。
- 丁寧に書かれており、文の構成も簡潔で読みやすい。
- 自分の考えが表現されており、読み手にきちんと伝わってくる。
- 誤字・脱字、送り仮名や文法の誤り、熟語や慣用句の誤用がない。
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原稿用紙の使い方 |
- 書き出し、段落の頭、改行した場合は、1マスあける。カギカッコで書き始める場合も、最初のマス目はあけて、2マス目にカギカッコを書く。
- 句読点や記号は1字とする。
- 句読点や記号が行頭にくることはなく、行末に入れる。
- 「―」や「…」は2マス分とる。中線は挿入・同格のときに使い、点線は省略を示す場合に使うが、乱用はしないようにする。
- アルファベットは、大文字の場合1マスに1字、小文字の場合は1マスに2字とする。
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小論文作成の主な注意点 |
- 決められた字数の8割以上は必ず書くようにする。9割以上が望ましい。
- 一人称は「私」で統一する。
- 「だ・である体」と「です・ます体」は混用しない。
- 縦書きの場合、数字は漢数字を使用する。
- 「着れる」などの「ら」抜き言葉の使用は避ける。「着られる」「着ることができる」とする。
- 「思う」の多様は避ける。感想を述べる際に使うものであり、主張が弱くなってしまう。
- 文末を名詞で終わらせる「体言止め」や語順を逆にする「倒置法」は使用しない。
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過去に出題された主な論文テーマ |
- 「私の目指す看護師像について」
- 「私を成長させたこと」
- 「インフォームドコンセントと看護師の役割について」
- 「看護の信頼性」
- 「看護ケアにおける感染予防」
- 「実習で出会った目標とできる人」
- 「少子高齢社会においてあなたが看護師としてすべきこと」
- 「差額ベッド」
- 「私が考える看護とは」
- 「患者の立場に立った看護」
- 「あなたにとって友情とは」
- 「私の趣味について」
- 「好きな自分と嫌いな自分」
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