第97回国家試験必修問題解説
【問題1】 わが国の平成20年(2008年)の死因順位の第1位はどれか。
正解 3
第2位は心疾患である。
- 肺炎
- 「人口動態統計月報年計(概数)の概況」によると、平成20年(2008年)の肺炎の死亡率は91.5(人口10万対)で、死因順位は第4位である。
- 脳血管疾患
- 「人口動態統計月報年計(概数)の概況」によると、平成20年(2008年)の脳血管疾患の死亡率は100.8(人口10万対)で、死因順位は第3位である。
- 悪性新生物
- 「人口動態統計月報年計(概数)の概況」によると、平成20年(2008年)の悪性新生物の死亡率は272.2(人口10万対)で、死因順位は第1位である。
- 不慮の事故
- 「人口動態統計月報年計(概数)の概況」によると、平成20年(2008年)の不慮の事故の死亡率は30.2(人口10万対)で、死因順位は第5位である。
【問題2】 わが国の平成20年(2008年)の女性の平均寿命に最も近いのはどれか。
正解 3
平均寿命は最も基本的な数値の一つである。
- 65年
- 75年
- 85年
- わが国の平成20年(2008年)の平均寿命は、男性79.29歳、女性86.05歳で、いずれも過去最高である。
- 95年
正解 2
生活習慣病とは、食習慣、運動習慣、休養、喫煙、飲酒等の生活習慣がその発症・進行に関与する疾患群である。
- 髄膜炎
- 髄膜炎とは、細菌やウイルスの感染により髄膜に炎症が生じる病気である。
- 虚血性心疾患
- 虚血性心疾患(狭心症や心筋梗塞など)は、脂質異常症、喫煙、高血圧、糖尿病が危険因子であり、その他の因子として肥満、運動不足、ストレス、性格(A型人間)等がある。生活習慣が発症・進行に関与する疾患である。
- 関節リウマチ
- 関節リウマチとは、自己免疫により主に手足の関節が侵され、関節痛、関節の変形が生じる炎症性自己免疫疾患である。
- アルツハイマー病
- アルツハイマー型認知症の因子として、食習慣や運動習慣、喫煙などの生活習慣が挙げられることはあるが、関連性は明らかでない。
正解 2
じん肺は代表的な職業性疾病(職業病)である。
- 骨折
- 骨折は日常生活におけるあらゆる場面で起こる可能性がある。
- じん肺
- じん肺は、粉塵や微粒子を長期間吸引することによって起こる肺疾患である。鉱山や炭鉱、陶磁器製造業、石切業、鋳物業、トンネル工事、アスベストを用いる建築や建造物の解体など粉塵の多い環境に従事する職業に見られる職業性疾患である。
- 高血圧症
- 高血圧症は、肥満、脂質異常症、糖尿病等と同じく、代表的な生活習慣病である。
- パーキンソン病
- パーキンソン病は、わが国で難病(特定疾患)に指定されている、神経変性疾患の一つである。
【問題5】 わが国の平成19年(2007年)の1人当たり医療費が最も高い年齢階級はどれか。
正解 4
疾病や障害になりやすい年齢を考える。
- 14歳以下
- 「平成19年度国民医療費の概況」によれば14歳以下の1人当たり医療費は134,600円である。
- 15〜44歳
- 「平成19年度国民医療費の概況」によれば15〜44歳の1人当たり医療費は103,300円である。
- 45〜64歳
- 「平成19年度国民医療費の概況」によれば45〜64歳の1人当たり医療費は261,600円である。
- 65歳以上
- 「平成19年度国民医療費の概況」によれば65歳以上の1人当たり医療費は646,100円である。
【問題6】 マズローの基本的欲求階層で最上位の欲求はどれか。
正解 4
マズローの欲求段階についての問題。
- 安全
- 安全の欲求とは、苦痛や不安から解放されたいという欲求である。マズローの欲求段階は第2段階である。
- 自尊
- 自尊の欲求とは、他者から認められたい、尊敬されたいという欲求である。マズローの欲求段階は第4段階である。
- 所属
- 所属の欲求とは、友人や家族など周囲の人々と関わりたいという欲求である。マズローの欲求段階は第3段階である。
- 自己実現
- 自己実現の欲求とは、自分の能力や可能性を最大限発揮したいという欲求である。マズローの欲求段階は最高位の第5段階である。
【問題7】 わが国の平成20年(2008年)の児童の疾病・異常被患率で最も多いのはどれか。
正解 1
小学生がなりやすい疾病を思い浮かべる。
- う歯
- 平成20年度学校保健統計調査によれば、平成20年の児童(小学生)のう歯(むし歯)の被患率は63.8%である。
- 肥満傾向
- 平成18年度から肥満傾向児の算出方法が変更されているため、他の被患率の数値との単純な比較はできない。尚、平成20年度の肥満傾向児出現率は11歳男児11.2%、11歳女児9.7%である。
- 心電図異常
- 平成20年の児童の心電図異常の被患率は2.7%である。
- 裸眼視力1.0未満
- 平成20年の児童の裸眼視力1.0未満の被患率は29.9%である。
正解 2
思春期は、精神的にも性への目覚めが見える時期である。
- 分離不安
- 母親などの依存対象者との物理的・心理的分離に伴う不安のことを分離不安といい、乳児期から学童期にかけての特徴である。
- 第二次性徴
- 思春期になると、性器以外の身体の各部分に男女で差異があらわれる。
- 第一次反抗期
- 2〜4歳頃の幼児期にあらわれる。自我が芽生え、親に対して「イヤ」「やらない」と反発する。思春期にあらわれるのは、第二次反抗期である。
- ギャングエイジ
- 学童期の特徴である。友人との関わりを求め、顔ぶれの決まった5〜6人の友人と結束の強い集団を作り、親や教師の干渉から逃れて活発に遊ぶようになる。これにより相互性や責任感、役割分担等の社会性を学んでいく。
正解 1
更年期障害は主に閉経期前後の40〜55歳ころの女性に起こり、様々な体の不調、精神症状を引き起こす。
- 性ホルモン
- 性ホルモン、特にエストロゲンの分泌が低下することにより起こる。
- 成長ホルモン
- 成長ホルモンは脳下垂体から分泌されるホルモンの一つで、体の成長を促す役割を持つが、更年期障害とは直接の関係はない。
- 甲状腺ホルモン
- 甲状腺ホルモンは人体の成長や基礎代謝をコントロ−ルするホルモンであるが、更年期障害とは直接の関係はない。
- 副腎皮質ホルモン
- 副腎皮質ホルモンは糖代謝や電解質代謝に関与するステロイドホルモンであり、更年期障害とは直接の関係はない。
正解 3
老年期の運動機能、感覚機能の変化についての問題。
- 歩幅が広くなる。
- 老年期では歩幅は狭くなる。
- 後傾姿勢になる。
- 老年期では歩行時の上半身の前後動揺、前傾度が大きく、前傾姿勢になる。
- すり足歩行になる。
- 老年期ではすり足で歩くようになる。
- 上肢の振りが大きくなる。
- 老年期では歩行時の上肢の振りは小さくなる。
正解 1
白血球は、リンパ球、単球、顆粒球などに分けられる。
- 生体防御
- 白血球は、体内に進入した細菌や異物の無毒化、腫瘍細胞等の排除を行う。
- 血液凝固
- 血管が傷つくと、傷ついた部分に血小板が粘着し、血栓を形成する。続いて血漿中の血液凝固因子に働きかけ活性化させる。
- 酸素の運搬
- 酸素の運搬は赤血球によりなされる。
- ホルモンの運搬
- ホルモンの運搬は血漿によりなされる。
正解 3
抗体は免疫グロブリンと呼ばれ、IgG、IgM、IgA、IgD、IgEの5つに大別される。、
- IgA
- 血中量は2番目に多い(免疫グロブリン全体の10〜15%)。消化管、気管からの分泌液や初乳の中に多く含まれ、同部位の局所免疫として働く。
- IgE
- I型アレルギーに関与する免疫グロブリンで、極微量しか存在しない。肥満細胞、好塩基球の表面に結合し、ヒスタミン等の化学伝達物質を遊離する。
- IgG
- 血中に最も多量(免疫グロブリン全体の70〜80%)にみられる。毒物、微生物に結合し、無毒化する。分子量は最も小さく、胎盤を通過できる唯一の免疫グロブリンである。
- IgM
- 血中量は3番目に多い(免疫グロブリン全体の約10%)。免疫応答の初期に産生され、細菌の凝集や補体の活性化を行う。分子量は最も大きい。
【問題13】 血液中の総ヘモグロビンに対する酸素化ヘモグロビンの割合を表すのはどれか。
正解 1
動脈血の酸素化ヘモグロビンの割合は、パルスオキシメーターにより簡便に計測できる。
- 酸素飽和度
- 酸素飽和度は、酸素化ヘモグロビンの割合のことである。
- 動脈血酸素分圧
- 血漿成分に溶け込んだ酸素の濃度を示し、心不全、呼吸不全の指標として用いられる。
- ヘマトクリット値
- 血液中に占める赤血球の容積の割合を示し、貧血の指標として用いられる。基準値は男性40〜54%、女性37〜47%である。
- ヘモグロビン濃度
- ヘマトクリット値と共に貧血の指標として用いられる。基準値は男性14〜18g/dL、女性12〜16g/dLである。
正解 1
脳の各部位の機能をよく理解しておく必要がある。
- 大脳
- 言語中枢は大脳に存在する。ウェルニッケ中枢(感覚性言語中枢)は側頭葉に、ブローカ中枢(運動性言語中枢)は前頭葉に存在する。
- 小脳
- 小脳の主要な機能は知覚と運動機能の統合で、平衡・筋緊張・随意筋運動の調節等を司る。
- 橋
- 橋は脳幹の一部であり、多くの神経核が存在する。
- 延髄
- 延髄は脳幹の一部であり、呼吸や血管運動の中枢、消化の調節の中枢などがある。
【問題15】 胃潰瘍の患者にみられる少量の吐血の特徴はどれか。
正解 4
胃潰瘍とは、胃酸と粘液の分泌とのバランスが崩れ、胃壁が欠損した病態である。
- 泡沫状
- 泡沫状の痰が出るのは、肺水腫の症状である。
- アルカリ性
- 通常は胃酸過多となるので、むしろ酸性である。
- アンモニア臭
- 肝硬変の場合、血液中のアンモニアが増え、アンモニア臭があらわれる。
- コーヒー残渣様
- 血液が胃酸と混ざることで、黒色の吐物としてあらわれる。
正解 4
腹痛の中には、食事摂取と関連のあるものがある。
- 虫垂炎
- 虫垂に炎症が起きている状態であり、食事摂取とは関係がない。
- 胆石症
- 胆石症の典型的な症状である胆石疝痛発作は、脂肪分の多い食事を摂取した後に出現することが多い。
- イレウス
- 腸管内容の通過障害をきたした病態であり、腸閉塞や腸捻転とも呼ばれる。食事摂取とは関係がない。
- 十二指腸潰瘍
- 十二指腸の壁が胃酸で消化され、傷つくことによって起こる炎症である。通常空腹時に強い痛みを感じる。
正解 1
弛緩性便秘とは、腸の緊張がゆるみ、便を送り出す蠕動運動が弱くなるために起こる便秘である。
- 適度な運動
- 運動不足は弛緩性便秘の主な原因であり、便秘の予防には適度な運動が必要である。
- 努責の禁止
- 努責の禁止は、便秘の予防とは特に関係がない。
- 腹部の冷罨法
- 便秘の予防・解消には腰・背部の温罨法が有効である。
- 低残渣食品の摂取
- 食物繊維の摂取が有効である。
正解 1
鉄欠乏性貧血は、体内に鉄が不足する事により、十分に赤血球を生産できなくなることで生じる貧血のことである。
- 動悸
- 動悸は貧血の一般的な症状である。ヘモグロビンが減少し、体内が酸欠状態になることにより起こる。
- 発熱
- 貧血によって発熱は通常起こらない。
- 黄疸
- 溶血性貧血の際にみられることはあるが、貧血の一般的な症状ではない。
- 感覚過敏
- 貧血によって感覚過敏は通常起こらない。
正解 4
狭心症発作時には硝酸薬を用いる。ニトログリセリンがその代表である。
- アスピリン
- アスピリンは解熱鎮痛剤であるが、抗血小板作用があるので狭心症に低容量で用いられることがある。
- テオフィリン
- テオフィリンは気管支拡張作用があり、喘息や気管支炎の際に用いられる。
- リン酸コデイン
- リン酸コデインは鎮痛薬や鎮咳薬として用いられる。
- ニトログリセリン
- 狭心症発作時に舌下服用する。冠動脈の拡張により心筋への酸素供給量を増加させ、静脈の拡張により心臓への負担を軽減させる。
正解 3
代表的な血液感染として、HIV、B型肝炎、C型肝炎が挙げられる。
- 結核
- 飛沫として空気中に飛散した病原体を呼吸により吸い込んで起こる空気感染である。
- A型肝炎
- 汚染された水や食物からの経口感染である。
- B型肝炎
- 輸血、針刺し事故等による血液を介しての感染、性行為による感染、母子感染がある。
- インフルエンザ
- 咳やくしゃみにより飛散した病原体が粘膜に付着することで感染する飛沫感染である。
正解 3
ジギタリスは安全域が非常に狭く、治療域を超えると副作用が見られる。中毒症状として悪心、嘔吐、下痢、頭痛、食欲不振、不整脈などがみられる。
- 脱毛
- 抗癌薬の副作用として脱毛がある。
- 難聴
- 抗結核薬のストレプトマイシン、カナマイシン等の副作用として聴力障害がある。
- 不整脈
- 心室性期外収縮、発作性上室性頻拍症などの不整脈を生じる。
- 呼吸抑制
- 麻薬や鎮痛薬等で起こしやすい。
正解 3
「患者等の生命を直接脅かす行為」についての出題は今後も強化される。
- ペニシリン
- ペニシリンは抗生物質である。出血傾向のある患者に禁忌ではない。
- インスリン
- インスリンは膵臓で分泌されるホルモンで、糖尿病の治療に用いられる。出血傾向のある患者に禁忌ではない。
- ワルファリン
- ワルファリンは抗凝固薬であり、血栓症や塞栓症の治療および予防などに用いられる。出血傾向を助長することがあるので、出血している患者、出血する可能性のある患者には禁忌である。また妊婦に対しても禁忌である。
- プレドニゾロン
- プレドニゾロンは、ステロイド系抗炎症薬であり、慢性副腎不全、膠原病、ネフローゼ、関節リウマチ、喘息、アレルギー症状などに用いる。副作用として感染症の誘発や胃・十二指腸潰瘍、副腎機能の低下、精神障害などをおこすことがある。有効な抗菌薬の存在しない感染症、消化性潰瘍、精神疾患、白内障、緑内障などに禁忌であるが、出血傾向のある患者に禁忌ではない。
【問題23】 成人の血圧測定に用いる上腕用マンシェットの幅はどれか。
正解 2
マンシェットの幅が患者に適していないと血圧値に影響が出る。マンシェットの幅が広いと、実際の血圧値より低く、狭いと高く測定される。マンシェット幅は上腕3分の2を覆うものを使用する。
- 20cm
- マンシェット幅が20cmであると測定値が低くなってしまう。
- 14cm
- 成人の上腕用マンシェット幅は12〜14cmのものを使用する。
- 9cm
- 幅9センチのマンシェットは、6〜9歳未満に使用する。
- 5cm
- 幅5センチのマンシェットは、3か月〜3歳未満に使用する。
正解 3
意識レベルを評価するのにはJCS(ジャパン・コーマ・スケール、3-3-9度方式)またはGCS(グラスゴー・コーマ・スケール)が適している。
- 身体を揺さぶる。
- JCS-U-20に該当する。
- 対光反射をみる。
- 意識レベルの観察には当てはまらない。
- 患者に呼びかける。
- JCS-U-10に該当する。まず呼びかけて意識レベルを確認する。
- 痛み刺激を与える。
- JCS-U-30に該当する。
【問題25】 感染症医療廃棄物の廃棄容器に表示するマークの形はどれか。
正解 1
感染症廃棄物は、バイオハザードマークが貼付された容器に廃棄することが義務付けられている。
- 感染性廃棄物に表示されるバイオハザードマークである。注射針やメス等の鋭利なものは黄色、血液等の付着した固形状のものは橙色、血液等の液状または泥状のものは赤色、と3種類の色で識別される。
- 放射線が発生している場所で表示される放射能標識である。
- 赤十字もしくは緑十字(日本において安全および衛生の象徴)の標章である。
- 禁止マークもしくは車両通行止めの標識である。
【問題26】 成人の経鼻経管栄養法の体位で適切なのはどれか。
正解 3
経管栄養法とは、チューブを挿入し、流動食を注入する方法である。
- 膝胸位
- 肛門の診察や産褥体操の一つとして用いられる。ベッドに胸、膝部をつけ、殿部を持ち上げた姿勢である。食物が逆流しやすい体位であり適さない。
- 腹臥位
- うつぶせに寝ている姿勢である。食物は逆流しやすく、誤嚥の可能性もある。
- 半坐位
- 上半身を少し起こした体位である。食物の流れに逆らわないので、逆流や誤嚥の可能性は低い。
- シムス位
- 膣や直腸の診察、処置時に用いられる。
正解 4
薬物は血液中から体内組織、臓器へと運ばれて効果を発揮するので、最も速く血液中に到達する与薬方法を考える。
- 皮下注射
- 経口与薬や直腸内与薬よりは速いが、皮下組織を介して毛細血管から吸収するので、静脈内注射や筋肉注射よりは遅い。
- 経口与薬
- 経口与薬された薬は,全身循環に入る前に門脈を通って肝臓に入るので、直腸内与薬よりも効果発現は遅い。
- 直腸内与薬
- 直腸内に挿入した坐薬は直腸粘膜から吸収される。大部分は門脈を通らずに循環に入るので、経口与薬よりは速い。
- 静脈内注射
- 直接血管内に投与するので吸収は最も速い。
正解 2
酸素吸入療法の注意点についての問題。
- 食堂での食事
- 経鼻チューブであれば食事も可能である。
- ライターの使用
- 引火の危険があるため、火気、電気製品は厳禁である。
- 携帯電話の使用
- 携帯電話の使用は特に問題はない。
- エレベーターでの移動
- エレベーターでの移動は特に問題はない。
正解 4
気管内吸引とは、吸引により体内の貯留物を排出する方法である。
- 気胸
- 気胸とは、胸腔内に空気がたまり、肺が虚脱した状態である。気管内吸引で発症する可能性は低い。
- 皮下気腫
- 皮下気腫とは、皮下に空気がたまった状態である。気管内吸引で発症する可能性は低い。
- 肺塞栓症
- 肺塞栓症とは、静脈血栓が剥離して肺動脈に流入し、肺動脈が閉塞されて生じる疾患である。気管内吸引とは特に関係がない。
- 低酸素血症
- 気管内吸引では、分泌物と共に気管内の酸素も吸引されるため、低酸素血症を生じやすい。
【問題30】 胸骨圧迫心臓マッサージで手を置く位置はどれか。
正解 2
胸骨圧迫と人工呼吸の割合は30:2で行い、圧迫の深さは成人の場合両手で3.5〜5cmである。
圧迫部位は、両乳頭を結ぶ線上の胸骨中央である。